落下の解剖学ネタバレ!いつまで?実話・原作・脚本・キャスト相関図まとめ

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2024/3/2 土曜日 渋谷Bunkamuraシネマで夕方ごろに鑑賞した。
元々はあまり関心がなかったものの、口コミでじわじわ人気になっており、ゴールデングローブ賞をはじめとした賞をいくつか獲っていることもあって観ることにした。

ネット予約でチケットを購入し、飲み物だけ購入して劇場に入った。
入ってすぐのスクリーン、夕方16時頃スタートと半端な時間から開始したにもかかわらず、前評判からか7~8割ほど席は埋まっていたように感じた。

「落下の解剖学」は、ジュスティーヌ・トリエ監督による長編4作目であり、第76回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したことで注目されています。

入って右端の席に座り、ゆったりとした空間の中で大画面とは言わないまでも充分な大きさのスクリーンで鑑賞できた。
渋谷にある別映画館と比較すると、客層や雰囲気含め落ち着いていたので鑑賞環境としては良かったように感じる。

落下の解剖学とは?

このヒューマンサスペンス映画は、視覚障がいを持つ少年が唯一の目撃者となった雪山の山荘で起きた転落事故と、それに纏わる家族の秘密や嘘を描いています。

上映前からその内容とストーリーに関心が集まっており、映画館での鑑賞を楽しみにしている方々が多いでしょう。私自身もこのドラマチックな展開がどのように繰り広げられるのか、非常に気になっています。この記事では、映画を深く楽しむために、あらすじやネタバレを含めてご紹介します。

落下の解剖学の原作・脚本

「落下の解剖学」の脚本は、ジュスティーヌ・トリエ監督自身とアルチュール・アラリによる共同作業で、複雑な家族の秘密と人間関係を巧みに描き出しています。

トリエ監督は、これまでにも「愛欲のセラピー」などの作品で批評家から高い評価を受けており、今作でカンヌ国際映画祭最高賞を受賞するなど、その映画作りの才能を改めて世界に証明しました。

アラリは、監督・脚本家・俳優としてマルチに活躍し、「ONODA-万夜を越えて」などの作品で知られています。この二人のクリエイティブな才能が結集し、見る者を引き込むストーリーが生み出されました。

落下の解剖学の上映スケジュールと試写会情報

「落下の解剖学」の劇場公開日は2024年2月23日です。

各地で開催される試写会や舞台挨拶のスケジュールについては、映画の公式サイトやSNSで最新情報をチェックしてください。

特に、監督やキャストによる舞台挨拶は、映画の魅力をより深く理解する絶好の機会となるでしょう。

、「落下の解剖学」の試写会、舞台挨拶、そして劇場公開のスケジュールの概要を示しています。詳細は、映画の公式サイトや各映画館のウェブサイトでご確認ください。

イベント種別 日付 場所 備考
試写会 詳細未定 主要都市の映画館/特設会場 公式サイトで随時発表
舞台挨拶 公開日2024年2月23日周辺 主要都市の映画館 監督・キャストが登壇予定
劇場公開 2024年2月23日 全国の映画館 地域により上映映画館・時間が異なる

備考:

  • 試写会:試写会の日程や場所、参加方法は映画の公式サイトやSNSで発表されます。限定イベントのため、興味のある方は早めに情報をチェックしてください。
  • 舞台挨拶:公開日当日や公開週末に予定されている舞台挨拶では、映画の見どころや撮影の裏話が聞ける貴重な機会です。参加方法については、事前に公式サイトで確認し、必要な手続きを行ってください。
  • 劇場公開:全国の映画館で上映されますが、上映スケジュールやチケットの予約状況は映画館によって異なります。特に公開初日や週末は混雑が予想されるため、事前のチケット予約がおすすめです。

落下の解剖学:見どころを一挙に紹介

  • カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品
  • 視覚障がいを持つ少年と家族の複雑な関係
  • 家族の秘密と嘘が徐々に明らかになるサスペンスフルな展開
  • サンドラ・ヒュラーの圧倒的な演技力
  • フランスの雪山の山荘を舞台にした美しい映像

落下の解剖学:映画評論家としての見解

「落下の解剖学」は、ただのヒューマンサスペンスではありません。

家族の秘密や人間関係の複雑さを深く掘り下げることで、観る者に強い印象を残します。特に、家族内での愛と信頼の意味を問い直すテーマ性は、他のジャンルの映画と一線を画しています。

視覚障がいを持つ少年の視点を通じて語られる物語は、新鮮でありながら深い共感を呼び起こすでしょう。この映画は、映画館での鑑賞が強く推奨される作品です。

落下の解剖学:関連作品としておすすめの映画

  • 「愛欲のセラピー」(ジュスティーヌ・トリエ監督作品)
  • 「ONODA-万夜を越えて」(アルチュール・アラリの作品)
  • 「さようなら、トニー・エルドマン」(サンドラ・ヒュラー主演)

 

落下の解剖学考察・感想 ネタバレ

ポスターから内容を察するに、ミステリーなんだろうなと軽くあたりをつけて鑑賞したが、個人的にはヒューマンドラマ7:ミステリー3の比率の内容だったと感じた。
観ているうちに事件としての謎は深まり、登場人物のもつれも判明していき、タイトル通り起こった出来事を「解剖」しているようで、
脳みそが汗をかくくらい考えながら鑑賞した。
登場人物は主に夫、妻、目の見えない息子、犬、弁護士と少ない人間関係で構成されている。
物語の流れとしては、事件発生(夫死亡)⇒同棲していた妻に疑いの目が向けられる⇒妻、知り合いの弁護士を雇い、裁判へ⇒それぞれ立場や事情の異なる人間が証言となる。
まず一番要となる事件発生時に既に死人が出ており、当時の詳しい状況が鑑賞者側にはわからないという手法はミステリーではよくある手法ながら、
緊張感のある音楽もあってか開始10分でここから何を見せられるんだ…?という期待感と不安にどきどきさせられる。
そして、妻の視点を通して事件の解剖(状況整理)が始まっていくが、第一発見者である息子が盲目であること・無実を証明するアリバイがないこと・
夫婦関係が円満というわけではなかったという事実が揃ってしまい、徐々に追い詰められていく。
ここから裁判へ至るまでが映画の前半パートになるが、後半パートで様々な人間の証言が始まり、事件の新たな側面や事実が判明し、
今まで出てこなかった妻をはじめとした家族の側面が見え隠れしはじめると妻に同情する気持ちに徐々に陰りが見え始める。
以前に読んだ解剖学の本の中で、解剖を適切に行うには皮膚や筋肉といったパーツを適切な順番で取り外す必要があるといった一文があった。
この「落下の解剖学」にも同じことが言える。
裁判が始まっても核心となる部分はいつまで経ってもわからない、そんな状況を見ていると「そもそもこの切り口は正しいのか?、
正しいパーツを取り出す(真実を見抜く)ための行動はできているのか?」という気持ちに駆られる。
ここでまさにポスターに書かれている「これは事故か、自殺か、殺人か。」の質問に自問自答させられる流れに行きつく。
結論から述べると、この映画自体にその答えとなるものは描かれていない。
方法を誤ると真実はもちろん、人の心も違って見えるという一見当たり前のことを静かに、しかし明確に教えてくれる映画だった。
間違いなく今年一番といえる犬の迫真の演技もあって、よい映画だったと感じる。

 

 

落下の解剖学:登場人物・キャスト・相関図

この映画には、複数の魅力的な登場人物がいます。それぞれのキャラクターについて、簡潔に紹介します。

サンドラ役:ザンドラ・ヒュラー

ドイツ出身の実力派女優で、本作で再びその演技力を証明。家族の秘密を守りつつ、夫の死に対する真実を求める複雑な役どころを見事に演じています。

ヴァンサン役:スワン・アルロー

フランスの俳優で、本作ではサンドラの夫役を演じ、その死が物語の中心となります。

ダニエル役:ミロ・マシャド・グラネール

視覚障がいを持つ少年を演じ、映画の重要な視点を提供します。彼の演技は物語に深みを加えています。

検事役:アントワーヌ・レナルツ

事件の真相を追求する検事役を務め、登場人物たちの間の緊張を高めます。

落下の解剖学:映画のまとめ

「落下の解剖学」は、家族の秘密と嘘を巧みに描いたヒューマンサスペンス映画です。カンヌ国際映画祭での受賞はもちろん、その内容の深さと演技の素晴らしさで、多くの映画ファンの心を掴んで離しません。映画館での鑑賞を通じて、観る者自身の価値観や家族に対する理解を深めることができるでしょう。

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